Works

TOP > 制作実績 > サントリーグループ サステナビリティサイト(日本語/英語)

POSTED : 2025.12.10

サントリーグループ サステナビリティサイト(日本語/英語)

クライアント : サントリーホールディングス株式会社 様
URL : https://www.suntory.co.jp/sustainability/
ジャンル : サステナビリティサイト
事業内容 : Web制作∕外国語コミュニケーション
分野 : サステナビリティ・CSR広報
担当範囲:開示コンサルティング∕サイト構成∕情報設計∕原稿作成∕翻訳∕デザイン∕コーディング∕サイト運用∕記事企画∕取材・撮影∕ライティング∕アクセス解析∕PDF制作∕プロジェクトマネジメント



1899年に創業し、「水と生きる SUNTORY」をコーポレートメッセージに掲げ、食品酒類総合企業としてグローバルに事業を展開しているサントリーホールディングス様(以下、サントリー様)。

創業以来、自然との共生を重視してきた同社は、サステナビリティを事業運営の中核に据え、サステナビリティ活動の取り組みを推進しています。


今回オレンジ社では、サントリーグループとしてのサステナビリティにおけるESG開示評価の向上、ブランド価値の向上、および、サステナビリティコミュニケーションの進化を目的とした、サステナビリティサイトのリニューアルを担当させていただきました。



プロジェクトの背景

サントリー様は、他社に先駆け、サステナビリティ経営を推進している企業として、リニューアル以前から高い水準でサステナビリティ情報を開示されていました。

一方で、サステナビリティサイトとしてコンテンツが年々増加する過程で、サイトとしてのユーザビリティ、特に一般生活者向けと専門家向けのコンテンツの棲み分けに課題感を持たれておりました。

また、サステナビリティ情報開示規制対応やESG評価向上に向けた、ギャップ分析・社内検討・開示のPDCAプロセスの強化も課題となっておりました。

課題に対するアプローチ

今回のプロジェクトでは制作業務だけでなく、ESG評価向上に向けた高度なコンサルティングも求められました。このニーズに応えるため、パートナー関係であるサスティービー・コミュニケーションズ株式会社との共同提案をおこないました。


具体的には、以下4つのアプローチから、全面的なサイトの見直しを行いました。

1.「入り口を分ける」一般生活者向けと専門家向けの2つのトップページ

課題とされていた「一般生活者向けと専門家向けのコンテンツの棲み分け」は、それぞれが求める情報量、内容、伝え方の違いを考慮する必要がありました。

サントリー様は、リニューアル前から確かな取り組みに裏付けられた高水準の情報開示を行っていました。しかし、デザインなど「見た目」は一般生活者向けを意識している一方、サイトのコンテンツは専門家寄りになっており、情報発信の明確な棲み分けができていない現状がありました。

豊富なサステナビリティ情報をウェブサイトのみで開示しているサントリー様においては、ひとつのページで両者を対象とした情報発信のアプローチは難しいと判断し、それぞれに合った内容と情報量を適切な方法で伝えるため、サイトの「入り口を分ける」ことを提案させていただきました。

サイトの入り口を分けること=2つのトップページを設けることで、現サイトのコンテンツを、一般生活者と専門家の双方に合った形で整理、再配置し、かつ、内容や伝え方も両者それぞれに最適な形へと見直しています。

2.ギャップ分析を実施。より高いレベルの開示を目指したレビューと原稿作成

今回のリニューアルでは、サステナビリティ情報開示規制対応やESG評価向上に向けた開示のPDCAプロセス強化のため、複数の評価機関に問われる、重要性の高い項目に関する「ベストプラクティス調査」を含めた、ギャップ分析に基づく開示支援を求められておりました。

そこで、当社と協業関係にあり、サステナビリティ分野での外部評価向上に豊富な実績があるサスティービー・コミュニケーションズと協力。外部評価基準に基づきながら、サントリー様の情報開示状況を分析しました。

専門的な視野に基づく分析、最新のトレンドや評価水準を踏まえた改善案を抽出し、その中でも、今回特に優先して開示強化すべきポイントを明記する形で、原稿シートを作成しました。

重要項目においては、原稿シート上でのやりとりのみならず、オンラインヒアリングを通して、サントリー様の実担当者のお話を直接聞いた内容をふまえて原稿を作成。直接伺った声を基に、企業として発信したい部分の抽出・表現を反映した原稿を制作しました。

3.日英同時開示対応や月次サイト運用、ストーリーズ取材など多様なニーズに応えるプロジェクト推進

サイトの日英同時開示をスケジュール通りに、遅延リスクを最小化させて進行することを実現するため、原稿作成から翻訳・Web制作の各工程を出来るだけ細分化して双方のタスクを事前に洗い出し、全体のスケジュールへ落とし込みを実施。

同時に複数のタスクが動いている状態が続いておりましたが、週次での定例ミーティング、アジェンダと議事録作成を通して、進捗確認・課題管理を徹底することで、細やかな進行調整をおこないました。

また、リニューアル期間中に併行してサイトの都度更新を担うとともに、リニューアル前と制作中のページにも連動して情報のアップデートも随時対応いたしました。

さらに、サントリーで働く方々の想いを交えて取り組みを紹介する「サステナビリティストーリーズ」のコンテンツ制作にも着手。一つの継続的なプロジェクトとして、ページ制作だけでなく、記事の企画出しからコンセプト設計、取材・撮影ライティングから制作からアクセス解析まで、より良いコンテンツを発信する制作に注力しています。

4.「サントリーらしさ」を伝えるデザイン。ユーザビリティ・アクセシビリティも改善

今回のリニューアルでは、よりサントリー様「らしさ」を感じられるサイトデザインとなるようにしました。「水」はもちろんのこと、森や原料などの「自然」や「人・社会」への貢献といったサントリー様ならではのサステナビリティへの取り組みが、情緒的かつ魅力的に伝わるようにしています。

カラー設計では、水やブランドを想起させるブルーをメインとしつつもグリーン・イエローといった新たな配色パターンを印象的に用いることで、より幅広い表現ができるデザイン体系へと再構築しました。
ブルー・グリーン・イエローの3色が流れていくような背景モチーフは、サントリー様のサステナビリティ活動が未来に繋がっていくことを表現しています。
また、自然を想起させるイラストや写真を効果的に配置することで、楽しさと親しみを感じながら企業理解を深められるようなユーザー体験の実現を目指しました。

その他、情報を正しく分かりやすく伝えるため、ページ全体の構造や運用環境を精査し、ナビゲーションやタイポグラフィの再設計、カラーコントラストの調整を実施し、ユーザビリティとアクセシビリティを改善しています。


お客様の声

弊社の課題を的確に理解し、要望を満たすご提案をいただいたことで、お仕事をご一緒することに決めました。
日英同時のリニューアルに加え、通常更新や取材対応も並行して進めていただきましたが、丁寧な対応と細やかなサポートで非常にスムーズに進行できました。オレンジ社さんにお願いして本当に良かったと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

Project Team

Executive Producer: Kensuke Kasai
Director / Designer: Yuichiro Kato
Assistant Director: Tomomi Saeki
Technical Director: Yoshihiro Dei
Front-end Engineer: Yuki Inoue
Assistant Designer: Mao Kashihara
Assistant Designer: Saki Horiguchi
Alliance Partner: SusTB communications Co., Ltd.



オレンジ社はサステナビリティサイトやコーポレートサイトなど、企業コミュニケーション領域のWebサイト制作を得意としています。

サステナビリティサイト・ESGサイトWeb制作サービスの詳細はこちらをクリックしてください。

サステナビリティレポート・サステナビリティサイト制作のことならお気軽にお問い合わせください。

 

案件・お見積りのご相談はこちらから

OUR BUSINESS事業内容

外国語による情報発信に関することなら
お気軽にご相談ください。

TEL.03-3239-0700

受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日除く)